保育士と幼稚園教諭
保育士の資格を取得すると、保育所をはじめ様々な保育施設に勤務することができますが、幼稚園教諭になるには、保育士の資格の他に幼稚園教諭の免許を取得しなければなりません。幼稚園は文部省の管轄であり、学校教育の幼稚園課程という教育機関になります。
そのため、保育士ではなく幼稚園教諭と呼ばれます。幼稚園教諭の免許を取得するには、短大・大学・専門学校などで所定の教科の単位を取得すれば、二種免許が取得できます。保育士と幼稚園教諭の違いは、保育所の場合厚生労働省の管轄で、福祉の面から保育を行うのですが、幼稚園の場合は教育の面から保育を行います。
ここが大きく違うところです。また、幼稚園の場合は保育の時間は保育所よりも短いことが多く、行事に関しても幼稚園教諭と保護者が一体となって行うことが多いのも特徴です。保育士の仕事と教育現場での先生の仕事を両立させながら、子供たちとかかわっていきます。
保育時間終了後に研修会なども多く、自分の保育士としての技能を高めていく勉強もできるようになっています。保育士の資格のみで保育施設で働くか、国家資格の幼稚園教諭を目指すかは、自身の判断によりますが、将来を担う子供たちのために、有意義な仕事をしていただきたいと思います。
スポンサード リンク
病棟保育士
病棟保育士は、医療保育専門士とも呼ばれており、仕事としては、主に小児病棟のあるところに配属されることが多いです。子供たちは、病院に入院して家族と離れ、それぞれの体の疾患と闘っています。病棟保育士の役割は、そんな子供たちの精神面での支えとなって、家族と連携しながら子供たちの保育を行います。
病院が苦痛の場とならないように、行事など楽しい企画を考え、病棟保育士と子供たちが一緒に病気と闘っていく環境づくりをします。病院での病棟保育士の存在は、親と離れて病院にいる子供たちには、唯一心を許せる存在であり、甘え、時には反発することもあるかもしれません。
病棟保育士は大らかな気持ちで受け入れることも必要な職業です。また、子供の様子がおかしい時には、すぐに医師や看護師と連携がとれる役割で対応しておかなければなりません。そのためにはある程度の救護などの知識も必要になってきます。
病棟保育士は常に子供たちの身近にいますので、子供たちの様子などを保護者に伝えたり、注意してほしいことなどの要望も聞かなければなりません。小児病棟の保育士の仕事は、いろいろと大変な面もありますが、どうか子供たちの力となって、病気を克服する原動力になっていただければと思います。
スポンサード リンク